遺族の家に弔問するときのお悔やみあいさつや線香マナーについて

急な訃報を受けて駆けつける弔問。人生でそうなん度も経験することではないため、遺族から連絡を受けたときの対応や、家へ訪問した際の線香マナーは誰もが迷うところ。
この記事では、弔問の基本的な意味や遺族の家に伺うタイミング、弔問のときの服装や線香のあげ方について解説します。

弔問とは

まずは弔問の本来の意味について知っておきましょう。お葬式に参列することは「弔問」とは言わないので注意。
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弔問とは、故人を弔いに直接遺族の家を訪ねること。お悔やみの言葉を伝え、遺族から案内があれば故人と対面したり焼香を行います。本来は遺族の「自宅」に伺うことを弔問と読んでいましたが、現在は「お通夜」に伺う場合も弔問の言葉を用いるのが一般的。ただし、「葬儀」の場合は弔問という言葉は使いません。会葬や参列といった言葉を用います。

弔問するタイミングによって変わる香典の必要有無

弔問には、「急な訃報に駆けつける場合」と「葬儀が終わってから訪問する場合」の2パターンあります。葬儀前後によって香典の持参有無も変わるので注意しましょう。
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一般的な弔問のタイミングとしては、訃報を受けてからお通夜までのあいだ。つまり、亡くなってすぐに駆けつけるかたちです。この場合、香典を準備するのはNG。通夜もしくは葬儀で香典を渡します。

一方、お葬式に参列できなかったために後日遺族の家に弔問し、線香をあげさせていただくというケースもあります。この場合は香典を持参しましょう。

訃報を受けてから弔問するまでの流れ

遺族から訃報の連絡を受けたら、お悔やみを述べたあとに必要最低限の確認をします。弔問に伺って問題ないか、弔問先、お葬式の日時などを尋ねておきましょう。
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原則として、訃報を受けてすぐに弔問に駆けつけるのは、故人の近親者や特に親しかった人のみ。それ以外の知人・友人は通夜か葬儀に参列します。

遺族から直接訃報の連絡を受けたら、まずは丁寧にお悔やみの言葉を述べましょう。そして、すぐに駆けつけて問題がないかどうかを尋ねます。併せて通夜・葬儀の日時と場所もこのときに確認。また、ほかの親族や知人に連絡する必要があるかどうかも尋ねましょう。頼まれた場合は、できるだけ早く連絡します。

遺体の安置場所が自宅か葬儀場かによって弔問先がかわるので、すぐに駆けつける場合はどこに行けばよいか聞いておく必要もあります。遠方の場合は、目安の到着時刻と、お通夜までに間に合うかどうかを事前に遺族へ伝えておきましょう。

弔問の服装はふだん着がマナー、喪服は着ない

お葬式と違い、弔問のときに喪服を着るのはマナー違反となります。男性ならビジネススーツ、女性ならダークトーンの地味なふだん着を着るようにしましょう。
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お葬式と違い、弔問では喪服は着ません。急な訃報にもかかわらず喪服で伺うのは、「亡くなるのを予測していたかのように準備がよすぎる」という考えがあるからです。葬儀前後のタイミング問わず、弔問では地味なふだん着を心がけましょう。

とは言えデニムや花柄ワンピースなどのようなラフすぎる格好はマナー違反。男性の場合はビジネススーツ、女性の場合はグレー系の地味な色の服装が無難です。手持ちの服に地味なものがない場合は、安価なお店でグレーのカーディガンを購入して羽織るのがおすすめです。靴やバッグに関しても、光沢のあるものはさけてシンプルなものにしましょう。

また、近親者の場合は何かと手伝うことも多いのでエプロン(できれば黒)を持参してもOK。

弔問時のマナー、お悔やみの言葉や焼香、故人との対面について

弔問客の基本スタンスは、玄関先でお悔やみを述べることのみ。焼香や故人との対面は、遺族から案内されない限り申し出るのはNGです。お悔やみの言葉は小声でも大丈夫なので、簡潔に心を込めて述べましょう。
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弔問では、まず玄関先でお悔やみの言葉を述べます。無理に言葉を練っても、不用意な言葉で遺族を傷つけてしまっては逆効果です。

決まり文句ですが、「このたびは誠にご愁傷様です。心からお悔やみ申し上げます。」、「このたびは思いがけない知らせで本当に驚きました。いまだに受け止めきれない気持ちでございます。」などの言葉を心を込めて伝えましょう。また、ハキハキと話すのではなく、むしろ「このたびはご愁傷様で…。」のように語尾は消え入るような声でもいいです。

焼香や故人との対面は、あくまで遺族からすすめられた場合のみ。特に対面を弔問客から申し出るのは厳禁です。対面時は、まず故人の枕元で一礼。遺族が布を取ったら、一礼して合掌(仏式のみ)しましょう。無理に話す必要はありませんが、遺族と会話するのであれば「安らかなお顔ですね」という言葉にとどめておきましょう。

対面がつらい場合は、「悲しみが深まりますので…。」と述べてお断りしてもマナー違反にはなりません。

弔問での線香のあげ方

弔問のときの線香のあげ方ですが、「マッチで直接線香に火をつけない」「線香を口で吹き消さない」「お鈴(鐘)を鳴らさない」などのNG行為を最低限覚えておきましょう。宗教によって線香の本数などは変わりますが、基本的な作法さえ守っていれば失礼にはあたりません。
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線香のあげ方は以下のとおりです。

1.仏壇に一礼。その後、先に遺族に一礼し、つぎに遺影に一礼しましょう。

2.線香を手に取り、ロウソクから火をつける。ロウソクに火が灯っていない場合は、先にマッチでロウソクに火をつけます。マッチから直接線香に火をつけるのはNG。

3.線香に火がついたら垂直に持ち、真下にスッと引き下ろすと事前に火が消えます。どうしても火が消えない場合は左手であおぎ火を消しましょう。口で吹き消すのは厳禁です。

4.線香を立て、合掌。

5.再度仏壇に一礼。さいごに遺影、遺族へ一礼しましょう。

※お鈴は鳴らさないのが正式なマナー。

線香の本数や立て方は、宗教・宗派によって異なります。故人の宗教がわからないケースも多く、基本マナーさえ理解しておけば、実際のところ線香の本数は深く意識する必要はありません。