ひな祭りで縁起の良い食べ物、ひなあられやはまぐりなどの意味とは

ひな祭りでは、子どもの幸せを願う縁起の良い料理を食べる風習があります。伝統として古くから伝わるひな祭りの食べ物として、ちらし寿司やはまぐり、菱餅にひなあられ、白酒があります。

この記事では、それぞれの食べ物が持つ由来や意味を紹介。縁起の良いおいしい料理やお菓子でテーブルを彩り、楽しくひな祭りをお祝いしたいですね。

いつしかひな祭りの定番になったちらし寿司

ちらし寿司自体に由来はないものの、縁起の良いとされる具材で彩られたちらし寿司は、桃の節句を飾る定番料理です。
ひな祭りの食べ物1

雛祭りの定番の食べ物として食卓に上がるちらし寿司ですが、実はちらし寿司自体に縁起を担ぐ明確な由来はありません。

しかし、以下のように縁起の良いとされる具材を合わせるのが雛祭りのちらし寿司には良いとされています。

えび – 長生き
れんこん – 見通しがきく
豆 – まめに働ける

山の幸、海の幸をとり合わせ、錦糸卵で彩った鮮やかなちらし寿司は子どもの成長を願うのに相応しい一品だと言えるでしょう。

はまぐりの貝殻は貞節をあらわす

「はまぐりの貝殻のように、一人の相手とずっと一緒に」。ひな祭りの定番食材であるはまぐりには、とてもロマンチックな願いが込められています。
ひな祭りの食べ物4

はまぐりの一対の貝殻は、けっして別のはまぐりとぴったり合わさることがありません。そのため、「一生ひとりの人と添い遂げる」という願いが込められています。

ちょうどはまぐりの旬である2月〜4月のあいだに桃の節句(ひな祭り)が行われることも関係しているという説もあります。お吸い物にするのが定番ですね。

長寿を願う白酒はひな祭り定番のお酒

白酒は甘みのある味が特徴のおめでたいお酒。ノンアルコールの甘酒とは別物なので子どもに飲ませないよう注意。
ひな祭りの食べ物3

ひな祭りと深い関係を持つ白酒ですが、古来は桃の花を漬けた「桃花酒(とうかしゅ)」を飲むのが風習でした。桃はかつてから邪気を祓うとして、桃の節句で欠かせないものでしたが、江戸時代から桃花酒に代わって白酒が親しまれるようになりました。

もち米や麹を原料にして1ヶ月ほど熟成させた白酒は、甘みがあるのが特徴。アルコール度数10%前後のれっきとしたお酒なので、アルコールのない「甘酒」とは別物です。

白酒は長寿をあらわすおめでたい飲み物。ひな祭りでは大人は白酒を、子どもは甘酒を飲んで楽しむのが良いのではないでしょうか。

菱餅の色にもそれぞれ意味がある

雛壇に飾る菱餅は、それぞれの色に意味があります。ひな祭りの風景ができていくとともに、色も2色から3色へと変わりました。
ひな祭りの食べ物6

ひな祭りの起源である中国の上巳の節句からお餅を食べる風習があり、日本に伝わったあと江戸時代から緑と白の2色に、明治時代に赤が加わり3色になりました。

菱餅のそれぞれの色ですが、赤は桃の花をあらわし厄除けの力を、白は雪をあらわし清浄の力を、緑は若草をあらわし邪気を祓う力を持つとされています。

菱餅の味は普通のお餅と変わらないので、焼いたりお吸い物に入れたりなどして食べましょう。

お餅ではなく、菱餅風の和菓子を飾るのも良いですね。

ひな祭りの代表的な和菓子「ひなあられ」は地方で味が違う

ひなあられは日本の四季や風景などをあらわしており、子供の1年とおしての幸せを願う和菓子。関東と関西でひなあられの味や形が全く違うのも特徴です。
ひな祭りの食べ物2

菱餅と並んでひな祭りを代表するお菓子であるひなあられ。カラフルな色はそれぞれ白色は雪、緑色は木々の芽、桃色は生命をあらわしています。また、日本の四季をあらわしているとも言われています。

関東と関西で味や形状が大きく異なるのもひなあられの特徴。関東のひなあられは、ポン菓子を砂糖で味付けしており、味は甘くてサイズは米粒ほどです。関西のひなあられは直径1cmほどで関東よりも大きく、醤油味や塩味のものもあります。菱餅を砕いて作ったのがルーツとされており、お餅を原材料とした本格的なあられですね。

関東風でも関西風でも、ひなあられは子どもが1年を通して幸せに過ごせるという願いが込められたお菓子。ひな祭りでは子供と一緒に食べてお祝いしたいですね。